思うところがあって国内に上場されているすべての商品先物銘柄の出来高を記録し始めました。
国内の商品先物取引が盛り上がるには、とにかく出来高を増やさなければなりません。祈るような気持ちで日々それぞれの枚数を眺めています。
3取引所(東京工業品取引所/東京穀物商品取引所/関西商品取引所)の合計枚数は10万枚を超える日がほとんどですが、7万枚前後の日もあれば、20万枚近く出来る日もあります。こんなに安定しないのでは、商品取引所も商品先物会社も経営計画を立てるのに苦労することでしょう。
記録していて驚愕したこと。
東京工業品取引所に試験上場された 『日経・東工取商品指数』(愛称:TOCOM NEXT)
[限月先物取引] の出来高が2011年10月6日の1枚を最後に「0」となってしまったことです。
スタートは2010年3月23日ですから、この12月で1年9ヵ月となります。
その間、2011年3月30日には構成銘柄と配分比率を変更し、5月2日からは限日取引から限月取引に移行し、最終決済日において全ての建玉を理論値にて決済するよう市場設計には手を加えています。
それなのになぜ、出来高「0」となってしまったのでしょう。
『日経・東工取商品指数』を「誰に」「どのように」使っていただきたかったのか。
原点に戻って、その「意義」を見つめ直したいものです。