Financial Headline「これからの金融業界」 Vol.134 (2013.03.21)2013/02/20(水)日経夕刊
その他 能楽師 狂言方 山本東次郎(5) 和服
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> 和服には着る技術が要る。
> 近ごろの「和風」ばやりで時折和服姿の若い男性を見掛ける
> こともあるが、着こなしということに意識がない。
>
> 日本文化に関心があるのではなく、
> 目立ちたがりのファッションのようで残念である。
>
> 着物はそれぞれの国や民族の文化である。
> その根本にどのような思想があるのかを理解してほしいと思う。
>
> 能楽師でも和服が身に付かない若者が多くなった。
> 着ることに意識や自覚がなく、緊張感がないからだ。
>
> 襟の合わせ方、帯の締め方、袴(はかま)の高さなど、
> いちいち気になって口を出してしまう。
> いつの間にか煩わしくてたまらなかった父に似てきた自分に
> 苦笑している。
着物を気軽に着るのは、こういう方がいるからしんどい。
わかっている人には
きちんと着られていないのを見抜かれてしまうから。
けれど、近頃はそんに目線にはめげずに
自分で着付けて出歩こうと心に決めています。
勇気を持ってそうしないと、着なくなってしまいますし、
着て出掛けなければ、着物のすばらしさも伝えられません。
しかしながら、和文化についての理解も必要。
自分自身も着物が好きだからこそ、
知識を学び、若い世代にも着物の基本を伝えたいと思っています。
[Text:Sachiko Suzuki]
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